[exam]人間ドックの検査説明:脳ドック

専門ドック / 執筆 : FRONTEOヘルスケア

(監修:杏林大学医学部付属病院脳卒中センター長 平野照之)

脳ドック

脳ドックでは、脳梗塞やくも膜下出血など、命にかかわる重篤な疾患の予兆を発見することが可能です。

 

脳ドックとは?

脳は身体の機能をつかさどる重要な部位であるとともに、多くの血管が存在する部位でもあります。そのため、血管が詰まったり、傷ついて破裂しやすくなっていたりすると、脳に重大な影響が出るおそれがあり、ひいては身体全体に及ぶ重篤な障害にもつながりかねません。
脳ドックでは、脳の状態を様々な角度から撮影した画像を用いて検査を行います。脳ドックを受けることで、脳梗塞やくも膜下出血などの重篤な疾患の予兆を発見することが可能となります。

 

脳ドックで行われる検査

脳ドックでは、人間ドックの基本検査項目に以下のような脳の検査が組み合わされている場合が一般的です。病院により検査が異なるため、詳細は脳ドックを受け付けている病院に問い合わせてみることをおすすめします。

 

価格帯

30,000円〜120,000円(検査内容や病院によって異なります)

 

検査名 検査の内容 避けたほうが良い方
頭部 MRI検査 MRI(磁気共鳴断層撮影)と呼ばれる方法で、脳の内部を様々な角度から観察する検査です。

脳梗塞や脳腫瘍などの脳の病気を発見することが可能です。

  • 体内にペースメーカー等の金属機器が埋め込まれている方は検査を受けられません。
  • 狭い装置の中で30分程度じっとしている必要がある検査となるため、閉所恐怖症があれば相談しましょう。
  • 体に刺青、タトゥー、アートメイクをしている場合、検査ができない場合があります。
  • 妊娠中の場合は相談しましょう。
頭部 MRA検査 MRA(磁気共鳴血管撮影)と呼ばれる方法で、脳の血管を立体的な画像として抽出し、観察する検査です。
血管の詰まり具合や、くも膜下出血といった、脳の血管に関する病気の予兆を発見することが可能です。
  • 体内にペースメーカー等の金属機器が埋め込まれている方は検査を受けられません。
  • 狭い装置の中で30分程度じっとしている必要がある検査となるため、閉所恐怖症があれば相談しましょう。
  • 体に刺青、タトゥー、アートメイクをしている場合、検査ができない場合があります
  • 妊娠中の場合は相談しましょう
頸動脈超音波(頸動脈エコー)検査 首の部分に超音波を発する機器を当て、頸動脈と呼ばれる、太い血管の内部の様子を観察する検査です。この血管の詰まり具合や、血液の流れ方などから、脳の内部を通る血管の状態について知ることが可能です。
  • 基本的には誰でも受けられる検査です。
  • 横になった状態で受ける検査ですが、検査を受けている最中に、自分で首の向きを変える必要があります。

 

脳ドック検査のながれ(基本検査+脳の検査組み合わせの例)

 

1. 申し込み

脳ドックの申し込みを行うと、脳ドックの内容に関する案内や、問診票などが送付されてきます。問診票は、検査当日までにあらかじめ記入しておくようにしましょう。
また、金属機器を装着したままだと、一部受けられない検査があります。そのため、ペースメーカーなどの機器を装着している方は、この時点で、脳ドックの受診先の病院に一度相談をしておきましょう。

2. 前日から当日朝

検査の前日は、遅くとも夜9時までには夕食を済ませましょう。暴飲暴食はせず、お酒もできるだけ控えるのが望ましいです。
検査当日の朝は、食事はとらずに検査施設へ向かいます。

3. 検査当日、検査着へ着替え

検査会場で受付を済ませたあとは、検査着に着替えます。頭部 MRI検査・頭部MRA検査を受ける方は、検査室に金属を持ちこむことができないため、指輪やピアス、ネックレスなどのアクセサリー類をすべて外します。磁気カード、携帯電話、時計なども検査室には持ち込めません。女性であれば、ブラジャーも外しておきましょう。
頸動脈エコー検査のみの方も、検査の邪魔にならないよう、アクセサリー類は外しておきましょう。

4. 基本検査

まずは、尿検査や血圧測定、血液検査など、一般的な健康診断で行われる基本検査を行います。こうした検査によって、血液中のコレステロール量など、検査結果の判定に役立つ基礎的なデータが得られます。
眼底・眼圧検査や、安静時心電図もここで計測を行います。
脳ドックと同時期に一般的な人間ドックを受けた方は、一部の項目については検査が省略できる場合があります。受診先と相談してみましょう。

5. 頭部 MRI検査・頭部 MRA検査

強い磁気を発生させる装置の中で30分ほど横になり、脳の内部の様子、そして脳の血管の様子を、全方向から撮影します。
痛みを感じるようなことはありませんが、検査中は狭い装置の中でじっとしている必要があります。また、装置の性質上、大きな音が発生します。

6. 頸動脈超音波(頸動脈エコー)検査

検査室のベッドで横になり、首に超音波を発する機器をあて、頸動脈と呼ばれる太い血管の様子について検査を行います。 検査はおおよそ10分程度で終了します。痛みを感じることもなく、リラックスして検査を受けられます。

7. 検査終了

すべての検査が終わるまで、おおよそ1時間から1時間半の時間が必要です。検査が終われば、食事は通常通りのものを摂っていただいて大丈夫です。

脳ドックがおすすめなのは?

一般的に、40歳以上になると、脳梗塞のリスクが高くなると言われています。そのため、40歳以上の方には、ぜひ一度受けていただきたい検査です。
また、お酒やタバコの習慣がある方、高血圧の方、糖尿病の方、血縁者が脳梗塞など脳に関する病気を経験したことがある方なども、一度は脳ドックを受けることをおすすめします。


出典:YOUR DOCK編集部(検査一覧に戻る