[exam]人間ドックの検査説明:心臓ドック

専門ドック / 執筆 : FRONTEOヘルスケア

心臓ドック

基本検査に加えてより精密な検査を行い、心臓の状態や動脈硬化のリスクとなること、
全身の動脈硬化がどの程度進んでいるのかについて詳しく調べます。

 

心臓ドックで行われる検査

心臓ドックでは、通常の人間ドックでも行われる身体計測や血液検査、心電図に加えて、運動負荷心電図、ホルター型心電図、心臓CT、心臓MRI、胸部エコー、胸部エコードップラーなどの検査を行い、心臓の健康状態を調べます。

 

心臓ドックの相場

10,000〜50,000円

※検査の組み合わせと料金は実施施設により異なります。

 

運動負荷心電図

運動後に心電図を測定する検査です。検査で行われる一番軽い運動は、二段の階段を決められた時間と速度で上り下りするものです。さらに、固定してある自転車をこいだり、ベルトの上を歩く運動で心臓により負担をかけると、診断能力も高くなります。

動かないでいるときは正常でも、運動しているときに出る異常の発見に有効です。

運動負荷心電図でわかるおもな病気

  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 心臓肥大
  • 不整脈

 

ホルター型心電図

小型の電極を胸部に、記録装置を腰に取り付け、24時間記録をとった後、データを解析して波形に異常がないか診断します。

24時間記録を取っているので、一日のうちわずかな時間しか起きない異常や、気付かないうちに起きている不整脈や狭心症などを調べるのに有効です。

ホルター型心電図でわかるおもな病気

  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 不整脈

 

胸部造影CT

X線を使って胸部の断層写真を撮影する検査方法で、人体を透過したX線をコンピューターで処理して体の輪切り像を作り、積み重ねることで、心臓の状態や働きを詳しく観察します。

胸部造影CT検査でわかる病気

  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 心臓肥大
  • 大動脈瘤

 

冠動脈CT(心臓CT)

心筋に酸素と栄養を送る冠動脈を造影剤を使って映し出し、立体的な画像を確認して石灰化があるかどうか、血流の状況などを調べます。冠動脈のほかにも心臓の弁や心筋自体、心膜、心臓の機能そして大動脈や肺を見ることもできます。

術前に心臓の動きをおさえるβ遮断薬という薬を飲みます。薬が効いてくるまでに1時間ほどかかります。

撮影時間は施設によりますが約10〜15分です。
放射線被曝があります。

冠動脈CT(心臓CT)でわかる主な病気

  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 心臓弁膜症
  • 大動脈瘤
  • 大動脈解離
  • 心臓肥大

 

心臓MRI

強力な磁石と電波を使って身体の内部を検査します。立体的な心臓の動画をいろいろな角度で見ることできるので、心臓MRI検査では、心臓の形、動き方や、大きさ、心臓が送り出す血液の量を知ることができます。

撮影時間は約1時間です。

心臓MRIでわかるおもな病気

  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 心臓肥大
  • 大動脈瘤

 

胸部エコー

超音波を用いて心臓の大きさ、動き、筋肉や弁の状態などを観察する検査方法です。

胸部エコー検査でわかるおもな病気

  • 心筋梗塞
  • 心臓肥大
  • 心不全
  • 不整脈

 

胸部エコードップラー

超音波を照射して血球から反射してきた超音波の情報で心臓の形、動きや血液の流れを測定する検査方法です。血液の流れる速度や方向に応じて色分けして表示するカラードップラーという方法が主流です。

胸部エコードップラー検査でわかるおもな病気

  • 心筋梗塞
  • 心臓肥大など

 

心臓病と動脈硬化

知っておきたい

心臓病は、日本人の死因としては、がんについで第2位 を占めています(厚生労働省 平成26年人口動態統計)。この中でも、近年特に、狭心症や心筋梗塞のような動脈硬化が原因の虚血性心疾患が増えています。動脈硬化は、日本人の死因第4位の脳卒中の原因としても知られています。

 

動脈硬化とは?

動脈硬化とは、動脈と呼ばれる血管が硬くなったり厚くなったりして、血管の構造がこわれ、機能が悪くなっていることを総称する言葉です。中でも近年増えているのは粥状動脈硬化と呼ばれるもので、血管のいちばん内側にある内膜におかゆのようなどろどろとしたコレステロールがたまっていき、血管が狭くなり、血管の流れが悪くなって血の塊(血栓)ができたりただれたようになったりしていきます。

動脈は身体のさまざまな場所に通っていますので、一カ所で動脈硬化が見つかると、心臓で起こる「心筋梗塞」や脳で起こる「脳卒中」など、体中の様々な部位の動脈硬化による病気が心配されます。

心臓病や脳卒中は日本人の死因の中でも第2位と第4位を占め、2つを合わせればがんに匹敵するほど多くの人が亡くなっています。動脈硬化の早期発見は、こうした死亡リスクの高い病気の予防にも繋がります。

動脈硬化は中高年の病気と思われがちですが、動脈は生まれた瞬間から硬化がはじまり、30代ですでに脳卒中などを起こす可能性がある動脈硬化が現れるようになります。無症状で進んでいくため、血糖値が高い、血圧が高い、脂質異常症、高コレステロール血症、喫煙しているなどの動脈硬化のリスク因子がある人は、特に注意しましょう。

 

動脈硬化日常生活のチェック

動脈硬化が起きるリスクが大きくなることを日常生活で行っていませんか?
以下のリストを参考に、日常生活を見直してみましょう。
(当てはまる項目がなるべく少なくなるよう心がけてください。)

□ 高血圧である。

□ 健康診断などの血液検査で高脂血症と診断されたことがある。

□ 健康話断などの血液検査で血糖値が高いと診断されたことがある。

□ 肥満ぎみである。

□ タバコを吸う。

□ ストレスがたまっている。

□ アルコールを飲むことが多い。

□ ほとんど運動しない。

□ 食事は濃い味付けのほうか好き。

□ 寝ているときにいびきや無呼吸がある。

□ 睡眠不足など不規則な生活をしている。


出典:YOUR DOCK編集部(検査一覧に戻る