[exam]人間ドックの検査説明:大腸ドック

専門ドック / 執筆 : FRONTEOヘルスケア

(監修:芝大門 いまづクリニック院長 今津嘉宏)

大腸ドック

大腸ドック(大腸がん検査)では、外から見ることのできない大腸の内部の様子について内視鏡や3D-CTを使い、
大腸のがん・ポリープや、大腸内の出血などを調べることができます。

大腸ドックでは、大腸の内部の様子を観察することによって、大腸内部に発生しているポリープや、大腸の炎症の状態について調べます。前日から食事制限や下剤の服用が必要になるなど、手間のかかる検査ではありますが、がんの早期発見に努めるためにも、ぜひ一度は受けておきたい検査です。

 

増加する大腸がん

知っておきたい

日本では、食生活の欧米化が進むとともに、がんの患者数が増えています。特に、大腸がんは、女性のがんによる死亡原因では第一位となっています(平成26年厚生労働省人口動態調査)。

 

早期発見なら完治も可能

大腸ガンは、早期であれば、ほぼ100%治すことができます。一般的に、50歳以上になると、大腸がんのリスクが高くなると言われています。そのため、50歳以上の方には、ぜひ一度受けていただきたい検査コースです。
また、以下の項目が当てはまる特に大腸がんのリスクが高いと考えられる場合には受診が薦められます。

  1. 肥満傾向である
  2. 健康診断で便潜血反応が陽性だった
  3. 血縁者の中に大腸がん・大腸ポリープ経験者がいる

 

大腸ドックの料金相場

20,000円〜100,000円

※検査内容や病院によって異なります

 

大腸ドック(大腸がん検査)で行われるおもな検査

大腸ドックでは、基本検査項目に加えておもに以下のような検査が行われます。病院によって検査内容や検査機器などが異なるため、詳細は受診施設にお問い合わせください。

 

大腸内視鏡検査

内視鏡と呼ばれるカメラを肛門から直接挿入し、大腸内部の様子を実際にカメラで確認する検査です。

検査中にポリープなどが確認された場合には、挿入した内視鏡を用いて、その場で切除することも可能です。

大腸内視鏡検査の事前相談が必要な場合

  • 大腸へ直接内視鏡を挿入するため、過去に腸閉塞にかかった方や、3カ月以内に腹部の手術を行った方は避けたほうが良いでしょう。
  • 腹部にペースメーカー等を装着されている場合には、事前に受診先へ相談しましょう。
  • 検査前日から自宅で下剤を大量に服用する必要があるため、不安があれば一度受診先に相談したほうが良いでしょう。

 

大腸3D-CT

実際に大腸へ内視鏡を挿入することなく、CTスキャンと呼ばれる装置を用いて、大腸の様子を立体的な画像で確認する検査です。

大腸内視鏡と比較して、実際に内部の様子を確認するわけではないため、その場でポリープ切除をしたり、大腸の色を確認したりはできませんが、内視鏡の挿入に抵抗のある方は、まず大腸3D-CT検査を受けてみることをおすすめします。

 

大腸3D-CT検査の事前相談が必要な場合

  • CTスキャンと呼ばれる装置を用いる関係上、X線による被曝があるため、妊娠中の方は検査を受けることができません。
  • 検査前日から自宅で下剤を大量に服用する必要があるため、不安のある方は一度受診先に相談したほうが良いでしょう。
  • 痔や脱腸など肛門に関して持病がある・過去に腸閉塞を患った・3か月以内に腹部の手術を行ったという場合は検査は避けた方がいいでしょう。
  • 腹部にペースメーカー等を装着している場合、事前に受診先へ相談しましょう。

 

検査のメリット・デメリット

メリット デメリット
大腸内視鏡検査
  • 粘膜表面の色調や凹凸などの情報量が極めて多い
  • 生検により組織を採取可能
  • 穿孔、出血などの偶発症
  • 検査中の腹部膨満感
大腸3D-CT
  • 検査に伴う苦痛が少ない
  • 腸管の癒着などがあっても検査可能
  • 大腸内視鏡より精度が落ちる
  • 生検の際に十分な組織を採取できないことがある
  • 発見したポリープの切除はできない
  • 被曝がある

 

大腸ドック検査のながれ(一例)

 

1. 申し込み

大腸ドックの申し込みを行うと、大腸ドックの内容に関する案内や、問診票、検査食、下剤などが送付されてきます。問診票は、検査当日までにあらかじめ記入しておくようにしましょう。

  • ペースメーカーなどの機器を装着している方、体内に金属を入れる手術をしている場合は、この時点で、大腸ドックの受診先の病院に一度相談をしておきましょう。

 

2. 検査前日

検査前日の食事は、必ず処方された検査食を食べましょう。専用の検査食を食べることにより、大腸の様子がきれいに撮影できるようになります。
また、夕食後には、あらかじめ処方された下剤を服用します。服用時には、なるべく多くの水を一緒に飲むことがポイントです。

 

3. 検査当日の朝

検査当日は、食事を摂らずに検査会場に行きます。大腸内視鏡検査を受ける場合は、検査当日の朝も、処方された薬を服用する必要があります。排便の頻度が上がるため、不安のある方はあらかじめ受診先に相談してみましょう。病院によっては、前日から病院に一泊できるコースもあります。

検査時に使用する注射の影響で、検査後に車を運転することはできません。来院の際も、検査を受ける本人の運転による車での来院は控えてください。

 

4. 受付後、検査着へ着替え

受診施設で受付を済ませます。ほとんどの場合、この時点で、前日に飲んだ下剤の効果により、便が出て、お腹の中がきれいになっているはずです。もし、便が出ていない場合は、受付の際にその旨を伝えます。
その後、検査着に着替えます。検査の邪魔にならないよう、特に金属製のボタンのついた衣服やアクセサリー類は外しておきましょう。女性であれば、ブラジャーも外しておきましょう。
検査用の使い捨てパンツに履き替える施設もあります。

 

5. 検査の前処置

消化管の動きを抑えるための注射を行います。

 

6. 検査の実施

検査室のベッドで横になり、まずは直腸指診と呼ばれる、肛門から直接指を入れて直腸の様子を診断する検査を行います。この検査は数分で終了します。
とくに痛みはありません。

その後、大腸内視鏡検査、もしくは大腸3D-CT検査が行われます。検査の種類や、腸の長さによって、検査にかかる時間は変わりますが、おおむね15分程度で検査そのものは終了します。

 

7. 検査終了

大腸内視鏡検査を受けた場合には、検査が終わった後に麻酔が切れるまで、1時間程度の休息が必要です。

  • 検査終了後は食事を摂っていただいて大丈夫ですが、空っぽの胃腸をいたわるためにも、まずは消化の良い食事を摂るようにしましょう。
  • 自家用車を運転しての来院は避け、できるだけ公共交通機関を利用して下さい。

 


出典:YOUR DOCK編集部(検査一覧に戻る