[exam]人間ドックの検査説明:肺ドック

専門ドック / 執筆 : FRONTEOヘルスケア

肺ドック

胸部CTに喀痰検査、肺機能検査などを組み合わせ、肺がんを早期発見するためのドックです。

 

肺ドックとは?

肺がんによる死亡数は男女合わせたがんの死亡数で第一位です。
肺がんは転移が起きる前の早期に発見されれば、完治することも可能です。しかし、進行するまで症状があまりみられなく、定期的に検査し早期発見することが極めて重要です。
肺がんのおもな原因は喫煙ですが、禁煙した後も長年にわたリ過去の喫煙の影響が残ると考えられています。
肺ドックでは、胸部X線検査だけではわからない小さながんを発見できる胸部CT検査と、痰にがん細胞が含まれていないか調べる喀痰細胞診を組み合わせて行われるのが一般的です。このほか、呼吸機能検査(肺機能検査)を追加したコースや、施設によってはさらに腫瘍マーカー検査を行うこともあります。ドックの内容については、受けたい検査が入っているかどうか、申し込み前にきちんと確認しましょう。

 

肺ドックの料金相場

10,000〜20,000円

※施設により異なります

 

肺がんリスクの高い人は?

現在、喫煙していないが、40歳以上で喫煙歴がある

1日の本数×喫煙年数の合計が400以上であるヘビースモーカー

家族にがんの既往歴がある

家族に喫煙者がいる

 

肺がんドックの検査

胸部CT検査

胸部CT(コンピュータ断層撮影)検査とは、X線で撮影した体内の様子をコンピュータで解析し、胸部を断面図にして臓器の様子を見る検査法です。X線検査で肺がんなど胸部の病気の疑いがあると診断された場合に、より詳しく調べるために行われます。

1回の撮影は15~30秒ほどで、その間は息を止めて動かないようにします。検査にかかる時間は10~15分で、痛みや苦痛などはありません。

CT画像では、肺がんは白く写ります。肺などの臓器の形状や構造、血管の内部の様子なども鮮明に見え、こまかい異常を見つけることができます。ヘリカルCTという、らせん状に連続して撮影できる機器では、早期の小さな肺がんや、臓器の奥に隠れている病変を発見することも可能です。

 

X線検査とCT検査との違い

CT検査とX線検査は、どちらもX線を使用するものですが、X線撮影は平面的な画像なのに対し、CT検査では断面図として体内の様子を見ます。X線撮影の画像では臓器の重なりなどで見えづらい場所もCTでは撮影できるため、より精密に調べることができます。

 

胸部CT検査と胸部X線検査のメリット・デメリット

メリット デメリット
胸部CT検査
  • X線検査では見つけにくい早期の小さながんや臓器の奥に隠れている病変を見つけることが可能
  • X線と比較して放射線の被爆量が多い
  • 造影剤を使う場合、副作用が起こることがある。
  • ペースメーカーなど体内に金属が入っている場合には受けられないことがある
胸部X線検査
  • ほとんどの医療機関や検査施設で受けられる
  • 早期の小さながんや、ほかの臓器に隠れている病変などは見つけることが難しい

喀痰細胞診

喀痰細胞診は、痰を顕微鏡で調べ、がん細胞が含まれているかどうかを調べる検査です。気管支や気管の内側にがんができると、はがれ落ちたがん細胞が痰の中に含まれていることがあります。この痰を顕微鏡で調べ、がん細胞を探します。喀痰検査で陽性とされた場合は、さらに精密検査が必要になります。

喀痰検査は、起床直後に食べ物や飲み物を摂っていない状態で痰を3日続けて採取する「3日法」を行うと、80%の肺がんが発見できます。

喀痰細胞診は、喉頭がん、咽頭がん、口腔がんなど肺以外のがんを見つけられることがあります。

 

検査の流れ

3日がかりの検査です。
肺ドックを申し込むと、痰を入れる容器が送られてきます。
肺ドック受診2日前、1日前、当日の3日間、毎朝容器の中に痰をため、当日持参します。

 

痰の上手な採り方

1. 朝いちばんの痰を採ります。起床後、口の中を水でうがいし、きれいにします。

→うがい薬は使わないようにします。

2. 咳払いをして、なるべく喉の奥のほうから、直接容器に痰を吐きます。

→なるべくつばが入らないように気をつけましょう。つばは透明で、痰には色味がついています。つばは検査対象になりません。

 

喀痰細胞診の判定

喀痰細胞診の検査結果は、パパニコロウ染色法を用いたA〜Eの5段階評価が一般に使われています。

喀痰細胞診で陽性の結果が出ても、がんであると診断するにはさらに精密検査が必要です。

判定区分:判定の意味 細胞所見 指導区分
A:検査不能 唾液のみ。痰が採取できていない 再検査
B:陰性 異型細胞なし

軽度の異型扁平上皮細胞(炎症などによる)

1年後に再検査
C:要注意 中等度の異型扁平上皮細胞 程度に応じて半年以内の追加検査
D:陽性 高度の異型扁平上皮細胞 要精密検査
E:陽性 悪性腫瘍細胞 要精密検査

呼吸機能検査(肺機能検査)

肺活量や1秒間に吐き出す呼吸の量を測定して肺の機能を調べ、呼吸器の病気がないかをみる検査です。


出典:YOUR DOCK編集部(検査一覧に戻る