[exam]人間ドックの検査説明:頭部MRI

オプション検査項目 / 執筆 : FRONTEOヘルスケア

(監修:杏林大学医学部付属病院脳卒中センター長 平野照之)

頭部MRI

強い磁気を使う機械で脳の断面を5ミリから1センチ間隔で撮影し、脳の組織や血管の異常を確認する検査です。

 

どういう検査?

強い磁気を使う機械で脳の断面を5ミリから1センチ間隔で撮影し、脳の組織や血管に異常がないか確認します。
頭部に強い磁力をあてると、体の細胞を構成している分子の並び方が微妙に変化します。この変化は、脳の組織や血管や骨などによって異なることを利用してコンピュータで計算し、頭の中を輪切りにしたような断面画像を作ります。5ミリから1センチ間隔で頭部を撮影した後、画像を診断する専門医が、脳の組織や血管などに異常がないか確認します。

脳梗塞、脳出血、脳腫瘍などの病気を自覚症状がない早期の段階で発見することができるため、症状が進行する前に治療することが可能になります。

検査のながれ

1. 着替え

ブラジャーなど金属を使用している下着をはずし、所定の検査着に着替えます。

  • 指輪などのアクセサリー、ヘアピンなど金属がついているものはすべてはずします。
  • アイシャドウ、マスカラなどの化粧品なども微量の金属が含まれているため、メイクは検査前に落としましょう。
  • 眼鏡やカラーコンタクトは検査前にはずします(色のついてないコンタクトの場合は、事前に施設に相談してください)。
  • 湿布などの貼り薬、塗り薬は検査前に取ります。

 

2. 検査前

MRI撮影装置のベッドの上に仰向けになり、頭部にコイルという鳥かごのような形をした器具をつけます。撮影中は大きな音が断続的に続くため、施設によっては、撮影中ヘッドホンを装着して音を軽減します。

 

3. 検査中

撮影中は仰向けになった状態で動かないようにします。撮影時間は、約20分程度です。撮影が終わったら頭部MRI検査は終了です。撮影された画像は、専門医が確認し、脳内の組織や血管に異常がないか診断します。

 

頭部MRI検査のメリット・デメリット

メリット

  • 脳の組織の異常や血管の異常など、脳全体の病気を発見することが可能である
  • X線により被爆することがない
  • 骨の影響を受けずに、脳内を撮影することができる
  • 小さな脳梗塞なども発見することができる
  • 古い脳出血の跡も確認できる

デメリット

  • 脳の組織で隠れている血管は、はっきりと見えないことがある
  • CT検査よりも撮影に時間がかかる
  • 病気でない場所を異常と認識してしまうことがある
  • 体内に金属が入っていると検査を受けられないことがある

 

知っておきたい

ペースメーカーや人工内耳を使用中の方は、機器が誤作動を起こしたり、壊れたりする可能性があるため、頭部MRI検査を受けることができません。

検査室内には、時計、磁気カード、携帯電話などの電子機器、金属類などは持ち込めません(機械から出ている強力な磁気により壊れる場合があります)。

 

どんな人におすすめ?

  • 家族(両親、兄弟)が脳梗塞、脳卒中など脳の病気になったことがある人
  • 高血圧、糖尿病、高コレステロール血症がある人

 

頭部MRI検査が受けられない場合

  • ペースメーカーまたは人工内耳を使用中
  • 妊娠中

 

検査前の相談が必要な場合

※以下の条件に当てはまる方は、頭部MRI検査を受けられない可能性があるため、事前に必ず施設に相談してください。

  • 手術により体内の一部に金属が入っている
  • 閉所恐怖症である

 

検査を受ける目安

  • 要経過観察と言われた場合 :半年から1年に1回(詳細は医師に相談してください)
  • それ以外 :2年に1回

 

頭部MRI検査でわかるおもな病気

  • 脳梗塞
  • 脳出血
  • 脳腫瘍
  • 脳萎縮
  • アルツハイマー型認知症など

出典:YOUR DOCK編集部(検査一覧に戻る