[exam]人間ドックの検査説明:PET検査

専門ドック / 執筆 : FRONTEOヘルスケア

PET検査

一回の検査で全身を検査できるため、全身のがんを一度に効率よく調べることができます。

 

PET検査とは?

PET(ペット)とはPositron Emission Tomographyの略(陽子放出断層撮影)で、画像を使って診断を行う検査法の一つです。放射性物質を含んだ薬を体内に入れるため、CTよりは少ない、わずかな放射性被爆があります。

がんのPET検査によく使われる検査薬はFDGというブドウ糖に似た物質に放射性物質で印をつけたものです。がん細胞は正常の細胞より多くブドウ糖を使うため、FDGの集まり具合を調べることで、がんの有無やその位置を知ることができます。

比較的早期のうちにがんを発見することができるため、思いがけないがんが見つかることもあります。一回の検査で様々ながんを調べることができるので、がんを心配される中高年の方(特に50歳以上)、家族にがん罹病歴がある方、また、がんの転移や再発を心配される方にすすめられます。

PET検査ですべてのがんが見つかるわけではありません。FDG薬が集まりにくい前立腺がん、腎がん、膀胱がんや肝臓がんなどの診断は難しいため、全身のがんを見落としなく調べるためには、CT、MRI、腫瘍マーカーなどの他の検査と組み合わせて診断する必要があります。

 

PET検査の相場

9〜15万円前後(PET検査のみ)

 

検査のながれの一例

検査前

正しい診断のため、検査前4~6時間の絶食が必要です。糖分を含まないお茶などは飲んでも構いません。

1. 受付〜着替え

受付の後、問診、 血液検査、着替えを行います。アクセサリーや時計などはすべて外してください。

2. 検査薬の投与

PETで用いる検査薬が体内に十分行き渡るよう投与から1時間ほど安静にします。検査を正確に行うため、撮影前に排尿します。

3. 検査

仰向けになって寝るだけで痛みなどはありません。検査にかかる時間は20〜30分程度です。

4. 休憩

放射性物質を含んだ薬なので、その強さが十分弱くなるまで30分ほど待ちます。

検査後

放射性物質を含む検査薬が体外に排出されるのに約1日かかります。
検査後はなるべく人ごみをさけ、とくに妊婦や乳幼児への接触を控えることがすすめられます。

 

PET検査のメリット・デメリット

メリット

  • 一度に全身のがんを調べられる
  • 良性/悪性の区別がある程度わかる
  • 小さながんが早期発見できる
  • がんの転移がわかる
  • 検査着を着用したまま検査を受けられる
  • 内診がない

デメリット

  • 胃・食道の粘膜にある初期のがんは発見しにくい
  • ブドウ糖を取り込まないタイプのがんは検出できない
  • 脳・心臓・肝臓・泌尿器科系の臓器は検出しにくい
  • 糖尿病があると精度が落ちる
  • 肝細胞がん・胆道がん・白血病の検出には向かない
  • 非常に小さいがんが散らばっている場合には検出しにくい
  • 放射線被曝がある
  • 妊娠中は受けられない

 

PET/CT検査

PET/CTとはがん細胞の「はたらき」を調べることが得意なPETに臓器の「かたち」を調べることが得意なCTを組み合わせた検査で、PET装置のみの検査より詳細にがんを調べることができます。またCT検査とPET検査を分けて行う必要がないため、検査時間が短縮できます。

 

脳PET検査

脳PET検査では、調べる項目により検査薬は異なりますが、がんのPET検査と同様に放射性物質を含んだ検査薬を用いることで、アルツハイマー型認知症の早期発見が可能です。
アルツハイマー型認知症になると、脳におけるブドウ糖の吸収の低下や、アミロイドβなどの認知症の原因と考えられているタンパク質の蓄積が見られます。
PIBという検査薬を静脈注射した後、PETで撮影しアミロイドの沈着を調べます。PIBはアミロイドに結びつくため、アミロイドがある部分が映し出されます(アミロイドイメージング)。

 

PET検査でわかるおもな病気

  • 全身のがん
  • アルツハイマー型認知症

出典:YOUR DOCK編集部(検査一覧に戻る